牧草を丸める作業

 今日は、牧草を丸める日だ!そう思って、行動を開始した。朝の作業をだいたい終えたところで、レーキに行こうと思ったら、従業員さんが
「見回りは、ちゃんと行った方が良い。三人で行った方が、楽しいよ!」
と言ったので、渋々同行した。
 湾放牧地に行ってみたら、採草地側にはなこが脱走していた。また、ゲートの棒を外したのだ。ゲートを開けて呼んだら、簡単に放牧地側に戻ってくれた。大浦放牧地に紛れ込んだおりひめを、ロープで捕まえて、湾放牧地に引いて帰った。おりひめは、引き牛調教をしてないので、一人で引くのは不可能だった。後ろからプレッシャーをかけてもらうと、簡単に進んでくれ、楽だった。牛飼いは、一人でするものではない。一応、鼻輪を着けた。
 昨日、妊娠鑑定を取れた白15番や、黄色77番を、黒島崎まで引いていった。
 黒島崎放牧地では、はるかが捕まらない。
 昨日は、棒の先にロープの輪を着けて近づいたら、見ただけで一目散に逃げていった。今日は、逃げそうな方向からプレッシャーをかけてもらった。ちょっと足が鈍ったところで、長さ二倍にしたロープを、何とか首にかけることが出来た。でも、丈夫な杭にロープを巻きつける前に、全力疾走で竹藪に逃げて行った。竹藪から追い出そうとしても、早すぎて追いつけない。これでは、捕まえられない。捕まえられない牛は、飼っていても意味がない。
 やっと、牧草を丸める作業に入れた。
 まずは、レーキだ。テッターレーキで、外周を二周レーキして、四本の草の列を作った。ロールべーラーを取りに帰り、先に外周を丸めた。刈り取るときには、意外に草丈が低く、草量が少ないのかと思ったのだが、レーキしてみたら意外に沢山の草が集まった。春に散布した堆肥が効いたのかな?
 外周を終えてから、中央部の草を直線的にレーキした。ロールべーラーを持ってきて、作業再開。次々ロールが完成した。平らなので、完成したロールは、その場で排出できた。
 数が多すぎて、数えられん!
 昼をかなり過ぎて、全部ロールが終わった。
 船で、従業員さんの息子とその友達が来たので、海で泳いだ後、ロール運びを手伝ってもらった。ついでに数えてもらったら、
「91個です。」
速い!サマンサが数えたら、百は超えているらしいのだが・・・。ユニックで四往復して、32個のロールを、乾草庫に運び込んだ。もう一度数え直してもらったら、94個らしかった。