飛行機チャーター計画頓挫

 5時ごろ、友人からメールが届いた。実は、今夜キャンプに誘われていた。でも台風が来ているし、幼い子供を含めて、家族の方も参加する予定だったので、中止したほうがいいと進言した。
 船は、予想通り欠航した。Yahooの波予報では、明日の朝も、種子島屋久島の南は4〜5mの波が、その島影になる三島海域も3〜3.5mになっており、2.5mの波で欠航するフェリーみしまは、欠航することが予想された。
 サマンサは、鹿児島市周辺で遊ぶために、貴重な休みを使って着てくれたわけではない。俺の牧場で、仕事を手伝い、島で遊ぶために来てくれたのだ。飛行機をチャーターして、牧場の真ん中にある飛行場まで行くことを考えた。年末の猛烈な強風の中、フェリーみしまが欠航して帰れなかったある家族が、セスナをチャーターして帰ってきたことがあったからだ。
 あの猛烈な風の中飛べるのなら・・・と考え、チャーター料やサマンサの残りの休日、俺の銀行残高、一人で牧場を守っている従業員さんの体力などを考え、手配するための電話をしてみた。でも、決心するのがちょっと遅かった。昨日なら、何とか飛べたかもしれないが、今日の硫黄島飛行場は、着陸が出来る風ではないそうだ。残念・・・。

 一案がだめな場合、すぐに二案を実行に移すのだ。
 ホテルに帰ったら、今夜は満室で、俺の部屋にはすでに予約が入っていると告げられた。つまり、延長できないと言うことだ。急いでパソコンを開き、ネット検索をした。幸い、すぐに安いホテルが見つかって、すぐに予約を入れ、荷物をまとめて歩いていった。そして、お風呂セットだけを持って、汽車に乗った。指宿の、砂蒸し温泉に行くのだ。
 汽車に揺られていたら、ホテルから電話が入った。予約は、明日になっているけど、今日の間違いではないか?
 何たる失策であることか?日にちを間違えていた。俺のパソコンは、ホテルにおいてきたから、ネットにつなげない!でも、サマンサがアイホンを持っていて、サクサクと予約を取り直してくれた。当日分は、ちょっと高めだけどね。
 指宿に着いたら、観光案内所で美味しい指宿の味を教えてもらった。ここでは、ご当地グルメとして、温玉ラン丼と、温玉ラン豚を紹介してもらった。早速行ってみた。温泉卵が豚肉と絡み合い、なかなか美味しかった。
 砂蒸し温泉まで徒歩20分と言われた。台風接近で、ひざの調子が悪い俺は、レンタル自転車を探した。すると、駅の中に電動アシスト自転車が、二時間300円で貸していた。早速二台借りて、温泉へgo!はじめはアシストがどんなものか良くわからなかったが、やっぱり速い!楽だ!
 5分ほどで、温泉に着いた。
 一人900円の入浴料を払い、貸し出された浴衣を着て、浜に下りた。潮が満ちており、強風が砂を舞い上げていたが、小屋がけしたところでは、さほど吹いてはいなかった。スコップで砂を掻き分け、ちょっと窪みを作って、横たわった体に砂をかけてくれた。砂の暖かさと重さが、とても心地よい。たちまち眠くなってしまった。
 20分くらいなのかな?汗が噴出し、顔を拭きたくなったので、起きだしてそれぞれシャワーを浴び、風呂でゆったり・・・。冷房の効いた展望室で、ゆっくり休んでから、電動アシスト自転車で駅に帰った。
 新しいホテルは、ベッドが良い!部屋も風呂も広く、使いやすかった。