喜びのダンス

 ここ数日分のブログを校正し、写真を入れ終えた。いつも、手間取ってごめんなさい。
 目覚めと共に、段取り通報のメールが来た。明日の朝までに、しげよが出産するらしい。セリに出かける前だと、嬉しいなぁ。
 今朝は、頑張ってレトルトカレーとわかめスープを食べた。
 ここ数日、農業用猫ソラとウミを、猛犬フユに対面させ続けていた。もちろんフユには、口輪を着けているのだが、はじめの頃はまっすぐ襲いかかって、子猫ののど笛を噛み裂こうとしていた。その度に怒られていたフユは、だんだん猫に関心を示さなくなり、口輪さえしていたら、目の前を子猫が走り抜けても、追いかけなくなった。
 でも、相手は猛犬フユである。口輪では噛みつけないと解って、大人しくしているだけかもしれない。これを確かめるのは、とても難しい。口輪を外して子猫に近づけ、もし噛んだら子猫は致命傷を負ってしまう。また、この子猫達が逃げないんだ!
 ちなみに、ゴロウとカイトは、知らない猫は追いかけるのだが、一度だけ『この子猫は、大事だからね。』と言っただけで、絶対に襲ったりしない。こちらの方が、本当は変なのかもしれない。

 ルーティンワークの後、牧草や敷きワラを運んだり、機械の修理をしたり・・・セリに行く準備をした。
 午後から、大牛舎とほ乳ロボット小屋の、敷きワラ交換をした。敷きワラを剥がすのは、機械力を使うから楽なのだ。でも、堆肥舎が容量オーバーを起こしており、何とか対策を講じなければならない。剥がすのは楽だが、4ロールを人力でほぐして広げるのは、大汗ものだ。でも、分厚く敷いた敷きワラの上に子牛を放したとき、彼らの喜び様を見ると、疲れも飛んでしまう。

 家に帰ってシャワーを浴びようとした10時頃、牛温恵の駆けつけ通報が来た。一次破水だ。
 駆けつけてみたら、しげよの足下には、すでに子牛がいた。安産だったのだ。お産が楽だと、子牛の体力も残っているから、すぐに立とうとする。しげよも、俺との信頼関係が出来ているので、部屋に入りへその緒を消毒したり、性別を調べたり、大豆かすを子牛にかけて親牛になめさせたり・・・ということをしても、全然平気である。
 外に出たら、久しぶりに綺麗な星空だった。ミルキーウェイがはっきりと浮き上がり、大きな流星がいくつか流れた。