7月市場

 セリ当日だ。役場前7時集合に遅れないよう、早めに起きてパンをかじる。時間があると思って、のんびりしていたら、以外に時が過ぎるのが早かった。走るほどではなかったが、ちょっと焦った。 
 牛を引っ張るのは、頭数が少ない今月は楽である。でも、それだけ売り上げが少なくなるので、ピンチだ。頭数が多いと、出場前の牛体クリーニングも満足に出来ないが、今日はゆっくり時間をかけてブラッシングできた。
 セリが始まったが、安い!特に生産者の元気が無く、繁殖に使える血統の牛が、3月に比べて15〜20万円ほど安くなっていた。
 アリスは、確かに成長は良くなかったが、驚くほど安値で落札された。やはり、全国で評価されている血統でも、鹿児島で知られていなければ、買ってもらえないということだ。3月にはなこを売ってくれた社長さんが、アリスの血統に興味を持って買ってくれたのだが、それが無かったらもっと悲惨だっただろう。
 御雪太郎は、体重の割には高かったかな?
 ピンチは、見方を変えるとチャンスである。3月に導入しようとしたときは、高すぎて(55万円以上した)買えなかったような血統の牛が、今日の相場なら30万円台で買える。早速、欲しい牛を調査し、午後から競ることにした。
 割と早い段階で、百合茂のメスを二頭買うことが出来た。忠茂勝が欲しかったのだが、数が少ないから高値が予想されたし、十島の人が落札できずに困っておられたし、あまり一度に買うのもリスクが大きいと思って断念した。ところが、たった43万円で落札されていた。ちょっと後悔。

 セリの後、昨日キャンセルされた面会をした。話は具体的に進み、満足のいく話し合いだった。