カニ歩きの・・・

 台風の影響で、船は二日連続で欠航した。液体窒素や充電器など、重要な荷物が届くはずなんだけど・・・。明日は、来てくれるかなぁ。
 まめこを、ほ乳ロボット小屋に移動させた。ななを、超早期母子分離して、電柱牛舎の部屋に移した。不思議なことに、ななはカニのように横歩きをして移動した。
 牛は、一頭一頭個性がまるで違い、臆病でびっくり眼のまめこに対し、ななは人を全く恐れずどんどん近寄ってくる。

 そういえば、台風の影響で風が強かった。予報では雨だったので、降り出す前にと早めに見回りに出かけた。
 湾放牧地では、おりひめが発情していた。でも、生まれたのは7月7日なので、体高は十分と思ったが、今回は見送った。
 大浦放牧地では、牛はすでにスタンチョン前に待っていた。久しぶりに、全員集合だ。これは、台風の風で涼しいからなのか?連日声をかけ続けた成果なのか?残念ながら、黄色38番たかこが発情していた。昼過ぎに捕まる保証が無いので、水場につないだ。
 牛舎では、はなこ(第一花国←忠富士)が発情していた。流れから見れば、『安福久』を付けるのが妥当と思うが、鹿児島では第一花国も忠富士もあまり知られておらず、あまり評価されない。『百合茂』を付けた方が高く売れるかもしれない。悩むところだ。
 耳票の取れた子牛たちを捕まえ、新しい耳票を付けた。汚れて見えなくなった耳票もあり、綺麗に拭いて読めるようにした。
 午後から雨が降ったら、放牧地での種付けが困難なので、ちょっと早いと思ったが、たかこは午前中のうちに『第二平茂勝』を付けた。

 午後から、餌やりを一通り終えたところで、はなこに種付けをした。
 景気よく『安福久』とか『百合茂』とか言って使っているが、それほど在庫を持っているわけでは無い。だが、新しく導入した子牛は、その種を付けるにふさわしい血統でそろえており、ここで使わないと意味が無い。北海道時代に、死にものぐるいで買った精液のストローを、使うことにした。『安福久』を付けた。 

無くしたものが出てこない。判子を探しているんだけど・・・