見苦しい政治

 雨は小降りになった。
 雨の止み間を縫って、電柱牛舎の糞出しをしたり、哺乳ロボット小屋の敷き藁交換をした。機械作業は、使いたいと思ったとき、エンジンがかからないと調子が狂うのだ。バッテリーが上がるのだが、単にバッテリーが古いというだけではなさそうだ。新しいバッテリーに変えたフォード6600でさえも、しばしばバッテリー上がりをする。これも、火山ガスのせいなのかな?
 子牛の寝床に、雨が降り込まない工夫が必要だ。でも、ただでさえこのような作業は気力が必要なのに、ここでは必要な資材を集めることが困難という、重い足かせ着きだ。でも、換気扇と共に、俺が考える牧場の姿には、とても必要なものだ。

 民間のボーナスが、三年ぶりに上がったらしい。これは、ボーナスをもらわない俺にとっても、嬉しいニュースだ。和牛は、人々が幸せを感じている時に、よく売れるのだ。大震災で、景気が冷え込んでしまうと心配していたが、なんとか乗り切れるのかな?
 乗り切ると言えば、政治は何をしているのだろうか?
 大震災が起きて、復興のためには、日本中が総力を上げないといけないと、俺は思っていた。義捐金も、かなり無理して出したぞ!
 なのに、谷垣は最初から協力要請には応じていなかったし、足を引っ張ることしかしていなかった。それを見たとき、自民党は将来政権を取り戻す気が無いのかと思ったくらいだった。だが、民主党内部も政権争いをしている。管総理が最高の政治をしているとは思わないが、政権争いをしている連中の、誰が彼よりマシなかじ取りを出来ると、期待できるだろうか?
 見苦しい争いをしてないで、まずは復興への道筋をつけてほしい。政権争いは、それからやってもいいと思う。

 ベーコンの燻煙をした。
 まだ、塩漬けして6日しか熟成させていないのだが、どんなものだろう。