6月市場出荷

 5時半に起き出し、朝カレーを食べて、出勤した。出荷するのは、子牛2頭と、親牛2頭だ。配合飼料を食べさせ、運搬用トレーラーに乗せる。今回は、段差を利用して落差無く乗り込めるようにしたので、とても楽だった。トレーラー内におがくずを敷いて、滑り転けないようにした。
 港に行ったら、運搬用コンテナが、奥の方にあって、牛を引っ張っていって入れるのが、大変だった。でも、事情を話したら、すぐに対応してくれた。
 ギリギリまで作業して、いったん家に帰って荷造りして、港に出かけたらお客が誰も居ない。不思議に思っていたら、今日は枕崎から船が来るから、2時間遅れになるそうだ。放送が流れたときは、すでに牧場に居たため、聞き漏らしていたのだ。そんなことなら、早起きして牛を運ぶ必要無かったのに、可哀想なことをした。
 べた凪の海を、船は静かに進んだ。俺は、爆睡して一気に寝不足を解消した。
 鹿児島到着も、二時間遅れの四時半だ。夕方、整体の予約をしていたのだが、キャンセルするしか無い。
 伊集院に移動して、トラックで運ばれてきた牛を、それぞれの牛舎に入れる。おとなしい牛も居れば、徹頭徹尾反抗する牛も居る。今回の牛は、非協力的な牛が多かったような・・・。俺が引いた牛は、おとなしい牛が多かった。
 夕日が沈む前に、鹿児島に帰ることが出来た。