桜島へのパドリング

 今日は、頑張ったのだ。
 体重測定日だったので、餌やりは早めに行い、少しでも沢山食べて、体重が乗るように期待した。
 7頭連れてきた俺の牛も、測定所前に繋いだ。先日興奮したななみも、走り出す前に話しかけ落ち着かせて、一人で引っ張ることが出来た。
 俺の牛も、だいぶ大きくなっており、一日あたりの体重増加(DG)が1kgを超える牛が4頭いた。これは嬉しい!

 競り前研修も無かったので、俺は失礼して、整形外科に行った。受付で紹介状を渡したが、待合室には人があふれており、座れる状況では無かった。

 お昼までちょっとだけ時間があったので、税理士さんのところに・・・。
 書類をそろえたりするのが、致命的に苦手な俺は、
「多少料金が高くなるのは、授業料だと覚悟してます。次から、どうすれば良いのか教えてください。」
とお願いした。不足している書類を教えて貰い、役場に取りに行く。

 役場を出て、友人に電話した。彼はすでに、現場で待っているとか・・・。迷いながら、何とか合流した。錦江湾を横断し、桜島までカヌーで遊びに行くのだ。
 貸してくれたのは、本格的なシーカヤックだった。漕ぎ出してみると、軽い!俺のシットオントップカヌーの、二倍以上の速度が出た。始めは、その不安定さにちょっと緊張したが、すぐに慣れて順調に漕いだ。
 錦江湾は、漁船だけでなく、大きな商船やフェリーも航行している。水面に張り付いたようなカヌーは、大きな船から見えにくいので、早め早めの回避行動を取る。
 桜島に着いたのだが、上陸予定の人工砂浜は、塩が下がりすぎて進入できなかった。上陸を諦め、神瀬を目指した。
 カヌーは、ほとんど音を立てないで進む。人々は、まさか海側から音も立てずに近づく人が居るとは思わないらしい。岩場で貝を捕っていた奥さんが、突然陸側をキョロキョロ見たかと思ったら、下着を下ろして座り込んだ★△☆。
 足の速いカヌーは、危険海域から離脱するのも便利である。
 この奥さんにとって、見られた事実より、人に見られたことを知る方が辛いと思ったので、目と鼻の先に座り込んだ奥さんに気づかれないよう、スティルスモードで当海域を離脱した。
 師匠は速いピッチで漕ぎ、俺はワイドストロークで漕ぐのが好きだ。偏光レンズのおかげで、美しい海の中が良く見えた。砂地からホンダワラが伸びて林を作っており、そこに沢山の小魚が隠れている。大きな魚が、それを狙って水音を立てていた。良いなぁ、透明な水・・・。
 神瀬にしばらく上陸してから、帰路についた。
 途中で、大きな発泡スチロールの浮子が潮流に逆らって動いているのを発見!つかまってみたら、横向きのカヌーを水音を立て引っ張っていく!たぶん、巨大な魚が掛かっているのだと思うが、不安定なカヌーでは、引き上げるのは無理だった。どんな魚が引っ張っているんだろう?