レーシック手術

 手術当日だ。バスで、病院に出かけた。
 5年前の今日と同じく、空は晴れ渡り美しい日だった。 
 受付の綺麗なお姉さんの案内で、書類を書き、最終検査を受ける。手術代金を支払い、手術台に乗った。
 麻酔点眼で目の動きを抑え、キャップを目に吸い付かせた状態で、レーザーメスで角膜に丸く切れ目を入れ、蓋を作った。俺は、鼻が高すぎて邪魔になっていた。
 お姉さんに誘導されて、別な手術台に移動。角膜の蓋を剥がし、レーザーで焼いて厚さを調整する。焼き方は、詳細な検査結果から決められる。設定時間焼いたら(数秒)、洗浄して蓋をする。
 手術が終了した。
 麻酔が切れてくるに従って、違和感が強くなる。感覚的には、長時間コンタクトレンズを入れていたときの感覚だ。
 老眼を恐れて、最高視力を求めなかったためか、右目がとても良く見えるのに対し、左目はちょっとぼやける。視力が安定するまでに、数日かかるそうだ。
 午後から花見に行こうと思っていたが、目の違和感は、痛みにも似た感覚なので、ホテルで安静に過ごした。
 術後は、3種類の目薬を、1時間おきに差し、各目薬の間は、5分開けることになっている。