敷きわら交換の日

 出荷前日だ。毎度のことだが、緊張する。今回は、目の手術で福岡まで遠征する予定なので、なおさら緊張するのだ。
 とりあえず、下痢をしているせんに、抗生物質を注射した。さらに、敷きワラを剥ぎ取り、新しく敷いてやった。環境を良くすることで、病気を防ぐ作戦だ。
 電柱牛舎を終えたら、哺乳ロボット小屋をやった。ここは、ボブキャットが使えるから、作業としてはとても楽なのだが、ボブキャットの燃料タンクはとば口しか使えず、あっという間にガス欠になる。燃料を入れている間に、子牛が脱走して大騒ぎ・・・。ロール一個をほぐして敷いてやった。

 新しく硫黄島に赴任する先生方が、船で引っ越ししてこられた。島民全員で手伝うのだが、俺は2㌧ユニックでコンテナを運ぶ係だった。港でコンテナを積み込み、教員住宅まで運んで、待ち構えていたお手伝いの人たちに、荷物をひとつひとつ手渡す。空になったら、次のコンテナを取りに行く。5家族の引っ越しだったが、2時間程度で完了した。荷物を入れた後、ご家族は家具の移動などで大変だっただろうが・・・。

 種付けしたり、ロールを運んだり・・・落ち着かない。廃用牛として出す緑5番を連れ帰った。
 出荷子牛を捕まえ、出荷用のモクシに付けかえた。
 夕方になって、大牛舎の子牛部屋の床を剥がし、2ロールの雑草を敷いてやった。いつもの二倍だ。環境を良くすることが治療になるとは思わないが、子牛がよく眠れると、元気になって病気しなくなると思う。
 静四郎を、母親と分離した。