ポンプが動かない

 今日は、研修の人が帰る日だった。ちょっと早めに出かけ、牧場のタンクに水を汲み上げようとした。井戸のポンプは作動したが、中間ポンプがスイッチを入れても動かなかった。手動操作でポンプを動かそうとしたが、以前やった手順では動かなかった。慌てて、井戸のポンプを止めに行く。
 島でこういう機械の管理をしている人に聞きに行ったが、鹿児島に上がっているそうだった。電話番号を聞いて、教えを請う。どうやら、スイッチの設定が変わっているようだった。現場に行き、教わった手順でスイッチを・・・???あれ??ちょっと表示が違うけど・・・まぁ良いか?
 ポンプは回り始めた。やれやれ。昨日の引っ越しで頂いた、洗濯機とビワの苗を軽トラに乗せ、牧場に帰った。
 帰る船に乗る日に、朝牛舎の仕事を頼むこと無いのだが、今は俺一人なので、牛の仕事をしながら見送るのは無理で・・・甘えてしまった。おかげで、アクシデントがあったのに、一段落つけてから船に送ることが出来た。
 島を去る先生達を、島民が見送るところだった。鹿児島県の教員は、3年単位で離島に赴任しなければならないらしい。ちょっと慌ただしいような気がするが・・・。
 一人になって、仕事量の多さに気がつく。特に、種付けや治療などが入ると、ルーティンワークをこなすことさえ困難になってくる。
 今すぐやらなくても良いけど、やった方が良いことはいっぱいある。それでも、日が延びたからだいぶマシだけどね。調子に乗って、いろいろ頑張っていたら、携帯が・・・
「ヨネちゃん!まだ仕事ですか?覚えてますか?」
6時半に、食事をする約束だったが、すっかり忘れていた。仕事を中断し、大急ぎで犬達を家に連れ帰り、急いで出かけた。