美津太郎

 東日本大震災の被災総額は、概算で10兆円を超えるとか・・・。日本人全員(約一億人)が、全員十万円ずつ負担する計算だ。一般的に、一家族で一口の義援金を寄付することが多いのだろうが、小銭を入れていたのでは、到底追いつかない金額だなぁ・・・。
 そんな中、安室奈美恵が5千万円とか、浜崎あゆみが3500万円とか、久米宏が2億円とか、桁外れの義援金を寄付しておられるとか・・・。確かに、沢山稼いでおられると思うが、それだけ大変な思いをして稼がれたハズだし、日本では寄付をしても税金の控除にならないハズだ。
 今回の震災は、それだけ多くの犠牲と被害があり、全日本的に協力し合わないと、乗りきれないということなんだろう。

 とりあえず、働いてくれている人たちに、救援物資(ドーナツ)を買い込み、船に乗った。何となく身の回りの物をチェックしたら、携帯を持っていなかった。公衆電話を捜したが、今は無いんだね?船員の方の携帯をお借りして、ホテルに電話して調べてもらった。部屋の中に、置き忘れていたそうだ。慌てて取りに帰る(^o^;)
 港に着いたら、大急ぎで車に乗り込み、牧場にユニックを取りに行った。陸揚げされた餌6トンを、回収するためだ。
 ユニックを出そうとしている俺の目の端に、出産中の白64番が苦しんでいる姿が写った。この牛は、前回死産している。作業服では無かったが、かまわず牛舎に入り、助産した。子牛は、ピクリとも動かない。
 出産監視通報システムを入れようと思ったのは、この牛のためでもある。だが、光ブロードバンドが通じるのは4月1日からで、導入はそれ以降になる。
 やっと引っ張り出した大きな雄子牛は、ゆすっても反応が無かった。また救えなかった・・・という思いがよぎる。
 ところが、しばらく触っていたら、目を開いた(^O^)/ 息を吹き返したのだ。良かった。良いタイミングで帰ってきた幸運を喜んだ。子牛は、30分で立ち上がり、45分で母親の乳を吸った。とても元気が良い。