歓びのダンス

 繰り返しになるが、津波の被災地で、被災者が秩序を持って我慢強く暮らしていることが、世界で驚きと賞賛の的になっている。
 「なぜ略奪しないの?」
 被災地では、略奪や無法状態がつきものなのに、日本ではほとんど見かけることが無いからだ。「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」と分析されているようだが、日本人の教育水準や品格の高さの証だと思い、誇らしい。このようなニュースが、国際社会の中で日本の信頼を高めている。
 だが、ちらほらとカップ麺を持ち去ったりする人がニュースに出てきたりしている。辛いのは判るが、頑張っている沢山の人たちの誇りを、傷つけないで欲しい。俺に出来ることは、義援金くらいかな。出来るだけ頑張るから・・・。
 被災後の復興に関しても、世界が注目している。おそらく、何兆円もの巨費が必要なのだろうが、国家は大赤字財政だ。こういう時は、国民一人一人が、頑張って応援するしか無いと思う。復興させることが出来たら、それに伴っていろいろな業界が潤い景気がよくなるから、結果として自分に帰ってくると思うのだ。

 今日は、なんとしても離乳ロボット小屋の敷きワラを交換したかった。
 そのためには、ロールベーラーの修理を完了させなければならない。刈りっぱなしだった雑草にテッターをかけなければならない。修理したベーラーで、雑草を集めなければならない。アルバイト君に集めてもらうために、イタリアンライグラスを刈り払い機で刈っておかなければならない。
 一つ一つこなして、ボブキャットで一気に汚れた敷きワラを剥がし、新しい敷きわらを敷いた。今回は汚れていたので、新しい敷きわらを見た子牛たちは、歓びのダンスをしてくれた。
 さらなる敷きワラを確保するために、滑走路脇の雑草を粉砕しに行った。ここにも、松の切り株が残っていて、綺麗に片付けないと、また機械を壊してしまう。