卒業式

 明日は荒れるので、船は鹿児島から三島をめぐってそのまま鹿児島に帰る、片道日帰り航海になった。
 今日は、三島小中学校の卒業式だった。普通に船が来ていれば、午後からあるはずだった式は、9時からになった。島では、みんな学校の式典に出るものなのだ。この時間は、厳し〜い!
 大急ぎで牛舎作業をやった。と言っても、それほど時間は変わらないのだ。
 茂子太郎と愛太郎は、哺乳瓶で誘導して、哺乳ロボット小屋に連れて行き、ロボットの乳首に吸い付かせる。よそ行き用のツナギを着ていたのに、あいこはウンチの着いた足で踏む踏む!靴も裾も・・・(-_-;)  
 親牛までエサをやる時間は無かった。親牛には待ってもらって、学校に行った。既に、みんな集まっていた。小中合わせて5人の卒業を、島民みんなで祝うのだった。

 式が終わって、そのまま牧場に直行した。待っていた牛達は、文句も言わずに、嬉しそうにエサをもらって食べていた。

 片道日帰り航海の船で、島に潮風留学していた卒業生が、本土に帰っていった。ジャンベの演奏で見送られ、何を感じただろうか?

 牛舎に上がったら、子牛が生まれていた。メスだったので、名前は『つなみ』になった。

 漁師さんから、滅多に捕れない美味しいカツオの仲間を買った。本がつおと違い、脂が乗ってトロッとしているのだ。50cmのまな板からはみ出し、重さは2kgほどあった。
 半分は表面を炙ったタタキにしたが、脂が浮き出てくるほどだった。これは、美味い(⌒¬⌒*)