二月出荷

 3時ごろから目が覚め、手や足の先が熱くなるのを感じた。出荷作業と哺乳ロボットの管理が、ちゃんとできるかプレッシャーを感じていた。
 結局、5時半から作業開始。出荷牛に餌を与え、それを食べている間に、哺乳ロボットの指導をした。11頭の子牛が、続々と押し寄せてくるので、結構大変である。指に対する反応の悪い子牛は、誘導が難しい。
 昨日出来なかった化粧モクシへの交換をかねて、出荷牛を捕まえ、トレーラーに乗せた。積み込み作業は、子牛たちの態度によって、大変さが違う。今朝の子牛達は、とても協力的で、ほとんど苦労することなく作業できた。
 港には、俺の車(中古車)が待っていた。鍵を受け取り、仲間と早速乗り込み、伊集院の鹿児島中央市場に向かった。子牛を乗せたトラックは、割とすぐに到着し、子牛達はおとなしく引かれて、各部屋に入った。俺は給仕当番なので、子牛たちに配合飼料を与え、食い負けている牛が居ないよう気をつけ、箒を使って餌を寄せたり集めたり・・・。船やトラックでの輸送で、子牛達はあまり食欲が無さそうだった。ちょっとだけ食べ残しがあったが、一箇所に集めて、開いたスペースに乾草を与えた。