出産日和

　いつもよりちょっと早めに牛舎に行き、直ぐに仕事にかからず、全体を見て回った。ラッキーだった。普段はもっと遅い時間にならないと行かない場所に、生まれたての子牛がうずくまっていた。牛舎の母牛が、外に産み落としたのだろうか？自力で出たとは、考えにくい。抱きかかえ、母牛に戻してやった。急いで人口初乳を作り、哺乳瓶で飲ませた。名前は、潮太郎となった。
　昨日捕まえられなかったトマトを、苫斗太郎をおとりに使って、無事確保し制限哺乳部屋に入れた。自然哺乳中の子牛が、あと３頭いる。スペースが空かないから、制限哺乳に移行できる見込みは無いが・・・。
　出荷牛の削蹄に着手した。二頭削蹄したところで、黒島崎放牧地に、子牛が生まれていると報告があった。あぁぁぁ、またやっちゃった。牛舎に空きが無いから、順番を待っている牛が、出産してしまったのだ。大急ぎで駆けつけ、子牛は軽トラに乗せ、母牛は俺が引いて牛舎に連れ帰った。大人しい牛で良かった。こっちの子は、秋姫太郎となった。
　午後から、削蹄二頭やり、哺乳ロボット牛舎に貯まった牛糞を、ボブキャットで剥がす作業をした。乾きすぎていて、バケットで剥ぐことが出来ず、手作業で剥がすことになった。