双子座流星群

 人工哺乳中の双子、武蔵と小次郎は、手からエサを食べるのが上手くなってきた。武蔵の方が、身体も大きく丈夫で元気だ。ミルクを飲み終えるのも早い。

 体の大きな竜之介は、意外にヤワで、先日41℃の高熱を出した。ミルクを飲むのも遅く、エサはなかなか受け付けない。同室のオリオンは、身体も大きく活発だ。
 子牛にも、いろいろ個性があるのだ。
 制限哺乳の子牛たちは、親の乳を吸う前に、エサ箱の配合飼料を頑張って食べている。ちゃんと食べて、ちょっとは大きくなれよ!
 ちなみにこの子達は。どっちの親のオッパイも吸う。親たちも、誰が吸っても平気でいる。乳量が少ないハルカは、子牛たちにすぐに見捨てられている。

 双子座流星群の極大日だ。
 月が明るいので、早い時間は空が明るく、しかも雲が多かったのだが、俺が捜す大きな流星にはあまり関係ない。東温泉に行って、湯船から空を見上げた。一等星クラスの流星が二個、マイナス二等星クラス(木星の明るさ)の巨大な流星が一個流れた。