島から牛乳が消えた日

 ここ数日文章書きっぱなしだったブログに、写真を添えて題名を入れた。後から写真を入れても、見てもらえないんだけどね。
 船が欠航するという放送が入った。ミルクが届かない。在庫していた牛乳を持って、牛舎に向かった。

 子牛4頭で、一日に16リットルのミルクを飲む。島中の牛乳を買い占めても、そんな量にはとても足りない。わずかに残った粉ミルクと、牛用ポカリスエット、牛乳などを混ぜて、お湯で伸ばしたまがい物を、子牛に与えた。ちょっとタンパク質が足りないが、カロリー的には間に合うはずだ。
 子牛は、ちょっと変な顔をしたがちゃんと飲み干し、ミルクとほぼ同じ成分の配合飼料を口に入れてやったら、モグモグ食べてくれた。食べ終えた後、満足そうに寝たので、大丈夫だと思う。
 元十郎とコトブキは、制限哺乳を開始した。ここの施設で、どうすれば制限哺乳が可能か悩んだのだが、子牛たちの居る部屋に、時間になったら親牛を引いていくことにした。親と離れている時間、子牛たちは配合飼料を食べるので、胃袋が早く発達するのだ。
 二頭とも小さく産まれ、母親の乳も少ないようなので、自然哺乳では大きくなれない可能性が高い。制限哺乳で完全に逆転できるとは思わないが、いくらかでも追いつけたらいいな〜。