12月市場


昨夜は、服も着替えず眠ってしまい、気がついたら12時だった。
 早朝、シャワーを浴びて、役場前7時出発。雲行きは怪しく、市場に着いたら、激しく振り出した。
 今日は、5頭引っ張ればいいので、とても楽だ。競り前に、最終のブラッシングをして、垂れた鼻水を拭き取ってやった。
 相場は、先月より良かった。
 でも、俺が連れてきた牛は小さく、当然安い。体重221kgというメスを引いているときは、特に恥ずかしかった。こんな牛は、今後作らないようにしなければならない。胃袋作りと、安心できる乾いた寝床、人と牛のいい関係作りが必要だ。
 午後からは、290kg台が二頭いた。一頭は雌なので、大して伸びなかった。だが、雄『福栄』(恐れ多くも子牛の名)は、意外に伸びてくれた。おかげで、平均が、32万円だった。

 その頃、牧場では2頭の牛が出産していた。「りつこ」と「竜之介」だそうだ。太郎次郎にこだわらないのは、母牛を成牛市に出す予定だから・・・。それにしても、俺が出発してから、5頭の子牛が生まれた。