餌さ袋の苦悩

 牧場の高台に上がると、貯水タンクのインジケーターが、満水を示していた。早朝、半分まで減っていたそうだが、一時間ほど前にポンプを作動させたそうだ。おかげで、今日一日、水の心配をしなくて済んだ。
 ユニックの荷台には、飼料用タンクに入りきれなかったエサが、2トン乗っていた。先月は、機械格納庫の隅に置いたのだが、ネズミに高価な袋を囓られ、エサもたっぷりこぼれてしまった。床には置けないのだ。
 悩んでいたのだが、今日は雨が降るから、急がなければならない。
 竹林の脇に、何に使うモノかよく判らないタンクがあった。前の人は、このタンクに袋ごとエサを保管していたそうだ。だが、蓋が邪魔で扱いにくそうで、今まで放置していた。今日、決心して蓋をユニックで開けた。邪魔しているモノは、全部切断した。中は意外に広く、すのこを敷いたら大丈夫そうだった。3袋、1.5トンのエサを仕舞うことが出来た。エサを入れる風呂桶に、タンクのエサを出来るだけ出し、空きが出来たところで、残りの500kgのエサを投入した。
 切り草小屋の脇に、古いロールベイラーが仕舞ってあった。特に使う予定もなく、錆びていたので倉庫に仕舞っておくのは勿体ない。クボタのフロントローダーで釣り上げ、雑品置き場に引っ越ししてもらった。空いたスペースには、フォード6600専用のロータリーを仕舞った。後で油を塗って、来年に備えておこう。
 小屋下放牧地から、4頭の牛を大浦放牧地に引っ越しさせた。小屋下の牛の数を、もっと減らさないとならない。