子牛たち

 大浦崎に見回りに行ったら、なぜか子牛が居た。25日ゴロ出産予定の牛が、ちょっと早めに出産したのかと思ったが、乳房はまだ膨れていなかった。調べたら、タマコのお尻に血がついていた。俺がもらったノートには、種付けの記録がない牛だ。
 放牧地の子牛を、母牛ごと連れかえろうとして、ひどい目にあったことがある。タマコは優しい牛だし、連動スタンチョンにもちゃんと入るので、とりあえずタマコを引っ張って子牛の所に行き、子牛がちゃんと着いてくる状態で牧場の外に連れ出し、牛舎に連れかえった。

 小さいけど元気な牝子牛。名前は『くるみ』にした。
 他の放牧地から、出産間近の牛を2頭、牛舎に引っ越しさせた。今月は、あと4頭産まれるのかな?

 3ヶ月で離乳した離乳小屋の子牛たちは、平均すると2kg/頭食べるようになった。瀬棚で飼っていた牛達は、2ヶ月で離乳するとき、3kg/頭食べていたから、それに比べるとかなり生育が遅い。今できることは、食べやすい飼槽を作り、食べた後にゆっくり寝られる乾いた寝床を用意することかな。