留学生送別会

 一週間の留守の間に、いろいろな部分に歪みが出ていた。ロールを運んだり、力仕事だったり・・・一つ一つ、片付けていく。
 去勢する必要がある子牛がいたので、勢いで5頭まとめてやってしまった。観血法だ。
 獣医さんが、鹿児島からの船でやってくるので、黒島崎放牧地の牛を連動スタンチョンに繋いでおいた。ところが、今日は俺の牛舎の順番は最後だったので、なかなか回ってこなかった。他の牧場で手術があったのだ。
 月に一回しか巡回してこないのに、昼過ぎから来て、翌朝には帰ってしまうと言うスケジュールでは、かなり無理があるような気がする。子牛の鼻紋取りや、出荷牛の予防接種、若い牛の登録、足を痛めた牛の診察等があったので、繋いであった母牛達は、放してやった。終わったのは、暗くなる直前だった。

 硫黄島に来ていたジャンベ留学生が、半年の修行を終えて帰ることになった。今日は、送別会だ。いつものように、遅刻して行った。修業の成果である演奏には、間に合わなかった。