体重測定

 出荷子牛の体重測定だ。四頭ずつ入っている部屋に入り、子牛をロープでつないで、市場番号順に並んで、体重計に乗り、同時に皮膚病や傷などのチェックを受ける。
 俺は、八頭も居るので、一頭終わったら急いで牛舎に戻し、駆け足で次の牛のところに走った。

 今回は、250kgを割り込む極小子牛は、一頭しかいなかった。だが、300kgに達した牛も二頭だけだ。俺の飼い方は、人工哺乳や制限哺乳で、早い段階から濃厚資料を食い込ませ、胃袋のルーメン(柔突起)を発達させることと、よく観察して病気を早期発見早期治療することで、バラツキのない成長をさせることだ。飛び抜けて大きな子牛が出来ることは少ないが、こじける子牛もほとんど居ない。三倍の規模となったこの農場で、同じ成果を出そうと思ったら、哺乳ロボットを使うしかないかな。もうちょっと、子牛との距離を狭めないとダメだ。もうしばらく、我慢の時代が続く・・・。

 カヌーの友人が、姶良のAZ(車から仏壇まで置いているホームセンター)に連れて行ってくれた。目的は、大きな車輪が付いたアルミ台車を買うためだ。何でも揃うというその店は、とてつもなく広かった。
 台車も、台車を作る部品も、何でもあった。作っている暇が無いので、出来合いの台車を買った。