ゴロウとカイトの反逆

 ゴロウとカイトは、俺の大切な家族であり、彼らも俺のことをとても大切な存在と思ってくれている。俺が市場に行く気配を感じると、何とか着いて行こうと画策する。年配のゴロウは、それでもあきらめなければならないこともあると悟っているが、カイトは俺に付きまとい、『絶対、着いて行く!』と意思表示をする。
 出港の時、カイトは俺を探して、牧場から走って来てしまった。だから、置いて行かれることは、二人にとってかなりのショックである。
 そのショックは、意外な形で表現されることもある。