占い師にはなれない

 昨夕、灯台下の刈り取った牧草は、風で乾いていた。だが、昨夜降った雨で再び濡れてしまった。
 昨日復活させた灯台下の連動スタンチョンだが下り斜面の下に取り付けられており、後ろ足が高くなっていて入りにくいらしい。それでも、今日は9頭の牛が入ってくれた。隙間を広げる作業をしていたら、牛達が鼻先でちょっかいを出してきてやりにくかった。でも、ここの牛達との関係も、だいぶ変わった。ちょっかいを出した牛は、頭を撫でてやることも出来る。飼い主として、牛達に認められたということかな?
 今日も、風が吹き荒れていた。と言うことで、今日も船は欠航した。明日の船も危ういらしいが、生協が来ないと、食料危機に陥ってしまうのだ。おかずは何とかなるが、米がない!
 風が強いから、雨が降らなければ、乾いてロールできるかも知れない。そう思って、テッターレーキを持って行ってみた。悲しいことに、乾いた牧草は、風下に飛ばされて吹き溜まっていた。分厚く溜まった牧草は、テッターもレーキもロールも困難なのだ。竹藪の中に、かなりの牧草が吸い込まれていた。
 出来ることをやろう!テッターをかけると、吹き溜まりを大きくするだけだ。いきなりレーキをしてみた。深い吹き溜まりや、地面に触れていた部分は、やっぱり濡れていた。だが、草の水分そのものは一度乾いているので、風が吹いているだけでどんどん乾いていった。栄養価が流れているが、午後にはロールできそうな予感がし始めた頃、パラパラと雨が降り出し、俺は占い師にはなれない事を思い知った。
 明日も明後日も雨が降るという予報。波の予報を見たら、ここ3日間で、明日が一番高波だ!船が来ないと、美味しい物が食べられないのだ。