灯台下放牧地の連動スタンチョン

 予報が外れて、雨はあまり降らなかった。停滞前線が、南に下がったようだ。
 灯台下放牧地の連動スタンチョンを、復活させた。
 生えていた雑草や竹を刈り払い、小屋横と離乳小屋に使ってあったエサ箱を四つ、スタンチョンの前に戻した。動きが良いようにグリスを塗り、エサ箱を安定させるために、タイヤで押さえた。
 作業をしていたら、いつもの場所で待っていた牛達が、連動スタンチョン前に集まってきた。ヤジ牛ってヤツね。
 早速、エサを入れてみる。
 いきなり狭めにセットしたので、入れない牛が多かった。明日は、顔を入れやすくして、再挑戦かな。エサ箱のセッティングも考えなければならない。小屋横放牧地は、ドラム缶を切った物をエサ箱代わりに置いてきたが、離乳小屋はなんらかのエサ箱を作らなければならない。

 小屋横放牧地には、未だに連動スタンチョンを取り付けられずにいる。小屋の桁がかなり腐っており、柱を差し替える作業をすると、桁の継ぎ目から小屋が崩れてしまう可能性があるのだ。だから、桁を補強する工事をしなければならず、そこまで手が回っていない。
 連動スタンチョンが無いため、気の弱い黄色38番などがエサ箱に近づくことが出来ず、日に日に痩せていく。仕方がないので、捕獲して小屋に入れることにした。だが、黄色38番は捕まえようとすると、ロープを振り切って逃げるのが得意である。誰のためにやっていると思ってんだ〜!と怒っても、知らんぷりで逃げていった。でも、すぐに帰ってくるのだ。神経質だから、太れないというのも大きな原因だと思うが・・・。
 今日も明日も、助っ人がいない。子牛の削蹄をするには、引っ張る俺と後ろから追う助っ人が居ないと、激しく体力を消耗するのだ。
 もしかしたら、ロールをするかも知れない。