採草地への種蒔き

 飯を食って、出勤しようとしたら、港前に人が集まっていた。
「なんかあるんですか?」
青年団たい。これから奉仕作業ばすっとよ。」
 青年団は45歳までなので、俺は中年団になってしまうのだが、50歳を超えた人も在籍しておられ、現役で活躍している人もいる。俺も入った方が良いのだろうが、最近は牧場でも人手が足りなくて困っている。もうちょっと落ち着かないと、手伝えそうにない。
 
 離乳4頭目は、ななみになった。この子は、大きいのだが牛舎には入ってこない、用心深い子だ。でも、モクシをかけたら、あまり抵抗無く引かれてくれた。離乳子牛と母親の泣き声で、牛舎は騒然とした。

 イタリアンライグラスの種蒔きをした。
 今日は、畑に蒔いた。昨日耕しておいた畑に、ブロードキャスターに肥料と種を混ぜた物を入れ、トラクターで走りながらばらまいた。種が軽いので、肥料ほど飛ばないと思うので、畑の端の方は肥料が無駄になるけど、余裕を持って蒔いた。
 種蒔き後は、鎮圧ローラーで踏みつける。フカフカの土だと、根がしっかり張れず、乾いてしまって枯れることになるのだ。土が軟らかすぎるので、2回鎮圧でしっかり固めた。
 今日の船で、100kgの種が届いたので、時間が許す限り、放牧地に不耕起播種機で種を植えていくつもりだ。
 と言うことで、不耕起播種機を使う準備をした。機械の前に積まれていた肥料を、別な場所に積み替え、とりあえずすぐに出せる状態にした。

 哺乳ロボットを設置する小屋脇を、コンクリート舗装する算段を着けた。
 信じられないだろうが、島では生コン1リューベ、70,000円する(内地では一万円台)。これを、1.5リューベ運んでもらう約束を取り付けた。たぶん来週。