シャークアタック?

 離乳子牛が増えると、牛舎は騒がしくなる。今回は、離乳しても親牛を移動させていないので、いつもよりかなり騒がしい。
 離乳対象子牛のおりひめがいたので、早速捕獲して宮太郎の部屋に連れて行った。ここの牛舎は、出入り口が単管3本をネジ止めしてあるので、出入りはとても不便だ。そして、せっかく入れたのに、体の柔らかいおりひめは、無理矢理柵越しに出て行ってしまった。再び捕獲して、部屋に入れた後、しばらく引き綱で縛っておいた。
 牛の資料に書いてある耳票と、実際に牛に着いている耳票が、間違っているのが結構ある。今日は、各放牧地にいる牛を、一頭一頭確認して回った。色違いとか番号を付けかえてあったりとか、資料を一つ一つ訂正した。

 今日も、港に行った。上から見たときは、港の奥深くまで青い潮が入っていたのに、着替えて見たら、赤い潮が流れ出ていた。急がなければ、昨日と同じ轍を踏む。
 堤防から海面までは、4mはある。他に降りる方法は無い。
 と言うことで、それっ!
 結構にごりやクラゲも多く、約10mの海底は見えたり見えなかったり・・・。最初にテトラポットに行ったら、ギンガメアジが3尾出てきた。早速捕ろうとしたら、ゴムが切れた(T_T)/~~~  着け直している間に、ギンガメアジは俺に愛想を尽かして、遠ざかりはじめる。部品を落とさないように気をつけながら、急いでゴムを着け直し・・・当たったのだが、身を切って逃げてしまった。銛先を小さなものに替えないと、ダメだな。
 堤防の方に移動したら、もう濁り水になっていた。視界が悪い中、メジナを2尾突いた。今日の本命はギンガメアジだったのだが、濁っていると出てこないようだ。
 笹濁りの中を、振り返りながら泳いでいたら、後ろから2mのメジロザメの仲間が追ってきた。完璧な流線型は格好いいのだが、身を寄せるところの無い海面で襲われたらやっかいだ。いざとなったら、獲物を切り離せば、それを食べている間にある程度逃げられる。だが、2m程度なら、まだ勝てる!かな?
 獲物を捨てるのが惜しかったので、サメの方に近づき、銛の先で軽く突いて追い返してやった。2.5mのサメだったら、黙って獲物を渡したと思う。
 牧場に帰り、なつ乾草を刈り取りした。フカフカの土なので、ディスクモアのソリが、地面を掘ってやりにくかった。
 刈り終えたところで、役場から電話があり、来月市場のため、牛を運ぶのが29日と知らされ、ガッカリした。1日の船で行くと思って刈り取ったのだが、29日だと乾かないので・・・。