エサやり当番

 真夏の鹿児島に旅行する人は、長袖を用意した方が良い。どこも冷房が効きすぎていて、体調を壊すから・・・。
 レンタカーを預かった俺は、駐車場のある宿泊施設に泊まるしか無く、泊まったホテルは集中冷房になっていて、長袖を着て居てさえ、寒かった。布団が薄くて、さらに寒く、腕が神経痛になっていた。


 いつも通り早起きしたのだが、仔牛のえさやり当番は、9時頃来るように言われていた。時間をもてあます。久しぶりに、吉野家の牛丼を食べた。
 早めに着いたのだが、獣医さんはもっと早く来ておられた。膝を化膿した仔牛の処置をするためだ。俺は配合飼料を与えるのだが、治療が終わるまで、その部屋にはエサがやれない。
 治療の手伝いをした。穴を開けて、生理的食塩水を流し込んで、膿を洗い流す。抗生物質を流し込み、雑菌を消毒する。
 終わったら、夕方のエサやりまで暇である。鹿児島市に帰り、中古パソコンショップに、メインコンピューターを持ち込み、冷却ファンが着けられないか相談した。
 結果、出来なくはないが、その料金に見合う修理にならない可能性が高く、もっと高性能な中古を買った方が安くつくそうだ。普通なら、高性能なモノを買って帰れば済むのだが、島にはADSLが来ていないので、PCカードのDoCoMoモデムを差し込めないと、ネットに繋げない。
 結論として、光ケーブルが引かれるまでは、今のパソコンをだましだまし使うしかない。

 夕方のエサやりに行ったら、ぎりぎりしか置いていなかったエサが、補給されていた。どんぶり勘定の俺は、もしかしたら足りなくなるかもしれないと思いながら、エサを少なめにやるのは気が重かったので、嬉しかった。