牧草再播種

 当分の間、真っ赤っかぁに晴マークだった週間天気予報は、突如として雨マークに変わっていた。
 大急ぎで、牧草の種を播種しなければならないし、ロールを仕舞わなければならない。
 だが、今朝は島の奉仕作業の日だった。
 お盆になると、祖先の魂が、海から上がってくるので、上がり口になる坂本温泉や大浦、ウータン(大谷)周辺の雑草を刈り払うのだ。8時集合のはずだったが、7時に集合場所を通ったときには、既に数名集まっていた。ゴロウ達を牛舎に置いて、刈り払い機を持って出かけた。
 こういう作業は、嫌いではない。気持が急いていなければ、もっと楽しめたと思うが・・・。

 急いで帰り、最終ロータリーで畑の土をフカフカにした。ブロードキャスターに、肥料と種子を混ぜて入れ、畑に散布した。種子は肥料粒に比べて比重が軽いので、空気抵抗を受けやすい。今日は、種蒔きにはちょっと風が強すぎたが、仕方ないのだ。風が強いと、種子の蒔きムラが出来ることがある。その場合は、手で追播しに行くのだ。
 種蒔きが終わったら、すぐに鎮圧ローラーを取り付けて、畑の上を重たいローラーを転がして、土を踏み固めていく。乾燥気味なので、鎮圧を二回したかったが、トラクターが燃料切れになったのと、次の作業が待っているのとで、一回半程度しかできなかった。

 6時半を過ぎ、牛舎のアキが産気づいていたが、俺はロール運びだ。
 乾草庫(?)内を整理し、置くスペースを確保した。1回に8個ずつ積み込み、ギリギリ通れる出入り口から搬入する。灯りも無いので、ミラーだけを見ながら運転するのは、結構大変だ。隙間だらけの凸凹したロールの上を、重さ150kg以上あるロールを一人で転がすのは、もっと大変だ。
 こういう倉庫だから、新型の大型ロールベーラーを使うことが出来ないのだ。ロールする効率が良くても、手で転がせなければ、ここの倉庫には使えない。何時になるやら・・・。
 空は、満天の星空だった。ミルキーウェイが浮かび上がり、微細な星までよく見えた。ホントに、雨が降るのかなぁ?もうすぐ、ペルセウス流星群だ。今年は、月が邪魔しないので、観察には良い条件だ。ピークは12日の深夜から13日の極早朝だが、ずれても良く流れるのが、ペルセウス流星群の良いところだ。