タイミング

 昨夜も、雨が降っていた。
 今俺は、雨に降って欲しくない気持と、数日のうちに雨に降って欲しいという気持を持っている。乾してあるロールをしまうためには、雨の降らない日が二日以上は欲しい。だが、機械不調と異常気象により、遅れている『なつ乾草』の再播種を急がなければならない。
 晴れているうちに、播種してしまえば良いではないか?という意見もあるが、わずかに湿っている地面は、種を蒔くと休眠から醒めさせるだけの力がある。だが、そのまま雨が降らないと、せっかく芽を出した種は、全滅する。雨が降るまで休眠してくれないのだ。
 長期予報では晴れると言っていたが、結局毎日のように降っている。このペースで降ってくれるなら、種を蒔いて十分に鎮圧しておけば、牧草は育つだろう。だが。本気で晴れたら・・・。自然を利用することは出来ても、自然の力に逆らうことは出来ないのだ。
 今日のところは、播種を諦めた。

 だいぶ前に注文していた牧草が、だいぶ前に港に届いていたらしい(^^ゞ 機械屋さん達を見送りがてら、ユニックで取りに行った。体中にガタが来ている俺は、25kgという、中途半端に重い牧草の固まりを、せっせと抱えて荷台に乗せる作業は、嫌いである。大きなロールできてくれたら、ユニックやトラクターで積み込めるから、楽なんだけど・・・。