調子の悪い機械

 みんなの話をまとめると、今年は異常に梅雨の雨が多く、梅雨明け後は例年になく気温が高いらしい。
 特別だからなのかは解らないが、乾燥に強い(湿っぽさに弱い)『なつ乾草』の新芽が、長雨で全滅し、五反歩の雑草畑を作ってしまったのは、事実だ。種が落ちるので、このままにして置くわけにもいかない。新しく種を買ったので、雑草を一旦ブッシュカッターで粉砕し、ロータリーで畑に鋤込むことにした。

 フォード6610は、ブッシュカッター専用のトラクターとして使われてきたそうだが、あまり調子が良くない。充電しても、全然エンジンのかかりが悪かったので、とりあえずバッテリーは新品を取り付けた。だから、今日のところはエンジンは始動した。だが、ちょっと動かしたら、エンジン停止だ。
 燃料計は、まだ豊富に軽油が入っていることを示している。壊れていることもあるので、キャップを取って覗いたが、ちゃんと入っていた。オイルは・・・汚く、減っていた。交換している間がないので、とりあえず追加した。ラジエターのフィンが詰まっていたので、洗い流し、冷却水を調べた。猛烈に汚れていて、2リットルも減っていた。とりあえず、水を足した。
 たぶん、これでちゃんと働くと思って、出かけた。だが。30分もしないうちに、エンジンは再び停止した。燃料フィルターを調べたら、エアがたっぷり入っていた。???エア抜きをした。念のために、燃料もたっぷり入れた。
 だが、エンジンは三度停止した。燃料フィルターには、またエアがたっぷり入っていた。ネジを調べたが、緩んでいるモノは見あたらなかった。エア抜きの操作をして、さらに仕事を続けた。
 そういえば、瀬棚で使っていたフォード7600も、これほど酷くはなかったが、時間が経つとエアが入りやすかったなぁ。結局、燃料ポンプを取り替えたっけ。
 いずれにしても、調子の悪い機械で仕事をするのは、とても疲れるのだ。