今年の収量

 八月になり、これまでの暑さは、まだ序の口であったことを、思い知らされる。
 数値に表れる最高気温は31度で、関東と比べて飛び抜けているわけではない。だが、湿度は90%を超えており、空気が持っている熱エネルギー全体としては、比較にならないのだ。
 騒いでも騒がなくても、暑さにそう変わりはない。汗をかいたら、着替えればいい。
 早朝から、切り草作りに精を出す。雨に当たったロールの外側は、ちょっと熱を持っていた。もうちょっとこのまま放置すると、熱を持った部分は黴びてくる。風が吹くアスファルトの上なら、黴びる前に蒸発してしまうと期待できる。
 昨日と今日で、65ロールを運んだ。雨が降る前に、64ロール運んだから、灯台下で129ロール採れたことになる。湾採草地では、たぶん145個を超えていると思うが、多いのか少ないのか?二番草はどれくらい穫れるのか?今年初めての俺には、皆目見当がつかない。使用速度を考えると、二番草でも同じくらい穫れなければ、たぶん足りなくなる。
 ナカボクとヒカリの両親子を、小屋下放牧地に出した。子牛たちは、着いて行こうとはしなかったが・・・。
 空いた部屋には、出産予定の牛を入れた。子供が生まれてしまうと、連れてくるのも大変なのだ。
 その、生まれてしまった親子二組は、今日も連れてこられなかったのだ。