第五回寿司パーティー

yonemiki2010-07-22

 予定日を過ぎた湾の牛を、何とか連れ戻したい。子牛は元気に動けるが、母親が食い負けて痩せるため、牛舎で保護していた牛を、外に出すことにした。子牛たちは、住み慣れた大牛舎から離れるのを嫌がった。

 トレーラーを引っ張って、湾放牧地に行った。2頭いるはずの牛だが、唯一木が生えているところに、一頭だけ立っていた。この子はまだ出産まで日があるが、一頭だけ残すのは可哀想なので、連れて帰る。
 っと言っても、本命の牛は何所だ?ガンと二人で、深くなりすぎた竹の中を歩くが、気配さえ感じることが出来なかった。もしかしたら、既に出産していて、どこかに潜んでいるのだろうか?ただ、隠れているなら、気配を犬達が感じると思うのだが・・・。

 面積に対して、頭数が少なすぎたので、生えている植物はほとんど利用されていなかった。ここの放牧地は、観察に向いていないため、妊娠が確認できた牛しか、入れられない。ちょっと利用しにくい場所なのだ。

 二回も雨に当ててしまったが、チガヤは黒くならなかった。青みも残っているが、どれくらい食味が落ちたかは、牛に聞いてみないと判らない。乾かすために、一旦ばらして列を作りかえる。

 昼飯は、ガン作成黒毛和牛牛すじカレーだった。
 黒毛和牛の脂肪は、他の動物と違って、とても良い香りがする。そして、その脂肪こそ、市販のルーでも、高級店の美味しさにしてしまう秘密なのだ。この美味しさを知らないあなたは、人生の半分くらい損してます(ΦωΦ)

 スイカを食べ、海に出かけた。
 今日は、坂本温泉だ。湧き出す温泉のせいか?海水が温かった。べた凪で、温泉水の流れ込みもなく、透明度が高かった。
 前回来たときは、茶水で濁っていて、あまり見えなかったのだが、それでも魚の多さを感じた。今日は、透明度8mくらいで、沢山の魚を見ることができた。ブダイやニザダイの仲間は、常に周りにいるのだが、欲しいのはそれではない。
 そこへ、40〜50cmのギンガメアジの群がやってきた。ちゃんと狙わずに突いたら、土手っ腹に穴を開けてしまった。これでは、刺身を作るとき、傷が邪魔だ。
 魚をキープするストリンガーを持ってこなかったのは失敗だった。アジをはずいているところに、70cmオーバーのカンパチの群がやってきた。好奇心が強いカンパチは、ギンガメアジを外してる俺のすぐ目の前までやって来て、俺を悔しがらせた。その後も、ギンガメアジの群は2度俺の側まで来てくれた。美味しいさなかの群と泳ぐのは、なかなか気分がよい。


 帰ったら、レーキしておいた牧草を、ロールした。風向きの関係かも知れないが、下りでは埃が俺を包み込み、閉口した。キャビン付のトラクターでやるべきか?すると、お手軽ロールベーラーの意味が無くなるのだが・・・。ちなみに共同作業小屋には、ケースの大型カッティングロールベーラーが置いてある。そのうち使いたいが、これを使うためには、トラクターで積み卸しが出来る乾草庫が完成してからだ。

 夜は、地域興し協力隊員を誘って、3人で第五回寿司パーティーを行った。ネタは、一日寝かせたイソマグロ。
 3人で5合の酢飯を用意し、各自自分の寿司を握った。