農業体験

 子牛を離乳したのに、小屋下放牧地に残留している母牛が多くなった。本当は、離乳前に種付けが終わってしまうと、繁殖成績も良くなるのだが、今後の課題である。仔牛が放れた母牛で、体調に不安が無さそうな牛を、黒島崎に2頭、大浦に4頭連れて行った。一応、発情観察用のペイントを、尻尾の上に塗ったが、知らない人が見たら、ビックリするだろうか?
 今日も、日射しと共に気温が上昇し、良いロール日和となった。2WDのフォードは、またエンジンがかからなくて苛ついたが、クボタからケーブルを引っ張って始動し、昨日レーキしておいた分を、どんどんロールした。
 チガヤが優勢な部分と、雑草主体の部分を分けてロールしたので、置き方を工夫すれば、子牛用と親牛用で使い分けることが出来る。
 ここのカッティングロールベーラーは、お手軽で使いやすいのだが、今日はシャーピンが切れて、一時回らなくなった。でも、判りやすい場所にスペアを置いてあったので、すぐに修理できて良かった。
 ロールベーラーを使っていて追い風が吹くと、汗で濡れた体を、土と草ボコリが包み込み、ドロドロになるのだ。

 神奈川から、農業体験の若者がやって来た。通称『ガン』ちゃん。約一週間、一緒に遊び、一緒に仕事する。
 一旦、部屋の掃除をしたあと、ちょっと港に行って、ルアーを投げてみた。すると、ガンの竿がしなり、ちょっと格闘したあと、6号のラインが切られた。この直前にもアタリがあり、同じところに投げたら来たそうだ。やはり、でかいのがひそんでいるのだ。
 興奮を残したまま、一旦仕事に帰った。人手が増えると、仕事は楽しくなるのだ。

 夕方、ドロドロに汚れたまま、堤防に行ってみたが、釣れたのはメアジだけだった。6号のラインを切ったのは、何者なのか、とても気になる。