GT

yonemiki2010-06-19

 今日も、激しく降っていた。朝牛舎後は雷が激しくなり、ゴロウは畳の部屋に入りたがった。内緒らしいが、彼は雷が嫌いだ。
 小屋下の黄色16番が、激しく発情していた。周り的にはおかしいのだが、これだけ発情していたら、着けないわけにはいかない。前回種付けから21日経っていないので、鹿児島の規則に従い、前回と同じ『岡茂勝』を着けた。

 始めて竿を出した日、何の抵抗も出来ずに3号の糸を切られている。別な日に、強い引きのために竿を立てることが出来ず、5号の糸を切られた人もいた。
 魚が湧いているとき、表面にいるカスミアジの群の下には、何か大物が潜んでいることは判っていた。
 午前中の仕事を終え、集落に降りてきたら、雨が止んでいた。何となく、堤防に行って、竿を出した。俺の竿では届かない距離で、魚が湧いているのが見えた。もうちっと重たいルアーなら、届くかもしれないのだが・・・と思いつつのんびり投げたり眺めたり・・・。
 今日は、釣れないなぁと思って、帰ろうと思い始めた時、突然大きな手応えがあった。竿を立てて耐えるが、リールから糸がどんどん引き出されていく。ドラッグが弱いのではなく、強い力で引き続けているのだ。3号の糸が70m巻いてあったリールは、あと数巻きで糸が終わってしまうところまで引き出されてしまった。全部出てしまうと、切れてしまう。指でリールを押さえて、糸がこれ以上でないようにして、ちょっとでも隙があったら巻くようにした。でも、なかなか巻けない。せっかく巻いても、引き出されてしまったり・・・。
 ずいぶん長い時間やり取りして、やっと、やっとの思いで水面まで引っ張り出した。ここからが、さらに長かった。
 手応えから言うと、吊り上げたら絶対に切れる。水面から頭を出した途端、糸が伸びるのを感じる。あぁ、タモがあれば・・・。鮭釣りに使っていた玉網は、引っ越しの荷物に乗りきれなかったのだ。
 こうなったら、素手でつかみ上げるしかない!堤防から水面に降りる階段を捜して、魚を引き回した。だが、ここの堤防には、階段はついてなかった。
 何度か引っ張り上げようとしたが、到底上がりそうにない。
 だが、神は見放してはいかなった。ここの堤防は、集落からよく見え、誰かが釣りをしていると、それを良くいている人がいる。先日始めて竿を出した日は、すぐに漁師さんが様子を見に来て、いろいろアドバイスをくれた。釣れたときは、すぐに他の人も竿を持ってきた。
 今日も、変なヤツが不審な動きをしているのを見ていた人がいて、様子を見に来てくれた。
「タモありませんか?」
すぐに電話して、タモを持っている人を呼び出してくれた。
 やっとの思いですくい上げたのは、体長約60cmのロウニンアジ(Giant trevally)。このサイズだと、まだまだ子供だ。だが、俺にとっては、ジャイアントなのだ(^O^)/ 皆さん、ありがとうございます。
 まさか、竿を出してこんなに短期間で、GTに出会えるとは思っていなかった。やっぱり、この島は凄い!
 ちなみに、ビールも無いので、明日、刺身ではなく寿司を握ろうと思ってます。食べたい人は(⌒¬⌒*)、S君に申し込んでください( ̄∀ ̄)イヒッ♪