糞出し

 昼間絶食は、結構上手くいっているようだ。夜中の出産が、明らかに減った。
 土砂降りの中、朝牛舎に行くと、ヒカリ(安平)が産気づいていた。大丈夫そうだったので、そのまま産ませた。生まれたのは雄なので、『光四郎』(鉄平)だ。
 九州の梅雨は、とても真面目である。向こう一週間、休まず雨だ。振り方も真面目で、激しく降る。
 今日は、特に風も強く、フェリーは欠航した。集落の間を、風がうなりを上げて駆け抜ける。牛舎に行くと、その風に乗って、雨が吹き込んでいた。カーテンを降ろし、重り代わりにスパナや金槌をぶら下げてみた。意外に有効だった。ナスカンなどを買って、重りを取り付けることを考えているが、購入するまでに何ヶ月かかるだろう? 
 土砂降りなのだが、大子牛部屋の糞出しを敢行した。部屋を半分に区切り、トラクターで通れるようにした。ファーガソン4255に土砂バケットを着けて・・・。雨で雲って、暗い牛舎内はよく見えない。ワイパーを動かすスイッチは、壊れていた。
 文句を言っていても、仕事は進まないのだ。エアコンをつけて、ガラスの曇りを取る。窓を拭いて、ライトで照らして・・・ずっと溜めてあったので、作業は意外に難航した。マヌアフォークが着いたバケットがあれば、簡単に剥げたかもしれない。
 綺麗になった床に、先日作った雑草ロールを敷いてやった。ゲートを開けたときの、子牛のはしゃぎ様は面白かった。ダッシュで敷きワラの上に飛び込み、滑って転んでいた。全部の部屋で・・・。