釣りでもするか?

 久しぶりに、7時まで寝ていた。水だけ飲んで、牛舎に急行!
 出産予定のヒカリ(安平)は、まだ産んでいなかった。北海道から連れてきたこの牛は、絶対の安心感で付き合えるから嬉しい。昼間絶食中なので、他の牛にエサをやっていると、ヨダレを垂らして(適量です)催促する。生まれるまで待って!
 三人でやっていた作業は、一人でやると寂しいね。

 港に、ヒラアジが入ってきているそうだ。ルアーで釣れ、美味しい。二日連続で二けた釣り上げたおじいさんの話は、釣り好きの間ではすぐに伝わった。
 ルアーで釣るには、温泉水で濁った港に、透き通った沖の潮が入って、ところどころで魚が湧いていなければならない。そんな都合のいい時間帯に、体が空くとはかぎらないのだが、とりあえずルアーを買った。
 俺は、釣りに関して自信家ではない。周りでどんどん釣れていなければ、自分の竿に魚がかかるとは思わないので、基本的には竿を出さない。
 それでも、なぜか俺の冷蔵庫には、メアジが二尾入っているのだ。

 糞出しをした。降り込んだ雨で、敷きワラがすっかり濡れてしまっていた。
 怪我の後遺症で、右肩が痛く手に力が入らないのだが、チンタラモソモソと仕事をして、ボブキャットのバケット3杯の敷きワラを交換した。汗だくである。

 若者がいた頃、パン焼き器で焼いたパンが、朝食にちょうど良くて重宝した。でも、材料を食べ尽くしてしまったのだ。強力粉とバターは、島では貴重品だ。