和牛は美味しい

 今日は、全開で晴れていた。でも、がけの上に生えた竹が波打っており、風が強く吹いていることを知る。
 夏の祭の為に、皆さんでササを刈りに行くそうだった。朝の7時からお昼まで・・・俺には、ちょっと手伝えない
 お昼に『黒毛和牛の焼き肉』を計画していたので、朝飯の後にご飯を4合炊いた。これが、米びつ内の最後の米であった。若者食いすぎ!
 肥育用の飼料が届いていたそうで、若者を連れて800kgのエサを、港に取りに行った。ハイラックスで二往復。
 免許更新の写真を撮り直しに行く。白い背景を求めて、センターに行き、何枚も写真を撮って、SDカードで送った。
 発情観察に行った。スタンチョンに入れる牛と、入れない牛が決まってきた。大浦には1頭しか居ないが、黒島崎には6頭いるので、一度調教しなければならない。
若者は、飛行場で何やら怪しげなムービーを撮っていた。
 湾放牧地の牛を見に行った。今日も、いつものエサ場には居なかった。駄目だと思いつつ、もう一度放牧地内を探索したら、二頭とも木陰で涼んでいた。良かった良かった。
 恋人岬展望台での焼き肉は、なぜか5人に増えていた。
 風が強かったが、強行した。黒毛和牛を飼っている俺は、消費拡大の為に、和牛の美味しさと美味しい食べ方を広める必要があるのだ。だから、俺の家に来た人には、必ず一度は和牛を出すことにしている。
 今日は、軍隊のような食べ方(?)になった。皆の準備が出来たところで、一人一枚ずつMY肉を網に乗せる。5〜8秒で片面が焼け、一斉にひっくり返す。3〜5秒で食べ頃。すかさず食べる。
 短時間で焼くことで、肉汁が封じ込められ、脂の甘みと肉の旨味を両方楽しめる、美味しい焼き肉になるのだ。何度も言うが、低温でじわじわ炙ったり何度もひっくり返したりすると、肉汁が抜け脂が浮き出た、脂っぽい焼き肉になってしまう。
 今回は、ちゃんと焼いた焼き肉の美味しさを十分に伝える為、こんなやり方をしたが、彼らが友人に伝えるときは、基本を守りつつ美味しさを楽しんで欲しい。
 ガッツリ食べたのに、海にも行くことになっていた。
 西の海は静かだった。ボディーボードを彼らに渡し、カイトが着いてきたとき避難所になってくれることを期待した。だが、カイトは俺を追いかけ始めてしまった。丘から『Yoneさぁぁん』の声。仕方なく引き返し、海上でカイトに着いてこないよう説得した。しばらくダダをこねていたカイトだが、俺の言葉を理解して、引き返してくれた。
 湾の外側に行く。10mくらいの海底を、ハマフエフキが泳いでいた。何もない海底では、魚が完全に俺を見ている場合、近づくと逃げてしまう。岸から離れた大岩を調べたら、割れ目にはイシガキダイが居た。でも、3人で食うにはちょっと小さすぎた。ツバメウオの群が居た。動きは遅いし、味は一応知っている。でも、もっといい魚が居そうな気がして、見送った。無益な殺生はしたくないのだ。結果的には、その後獲物に会うことは無かった。でも、俺はそれでも良いと思う。
 陸に上がると、車の所までは急な階段登りが待っている。
 急いで帰り、種付けする母牛を捕まえる。今日は、3頭種付けだった。

 晩飯はソバだった。
 食後に、ジャンベスクールに顔を出した。俺たちにも太鼓を出してくれ、見様見真似で叩く。リズミカンの悪い俺は、人の手を見て、それを真似した。これって、カンニング?