マグロの解体実習!

yonemiki2010-06-05

 目印は、赤いツナギにサングラスだった。まだまだお子様な俺は、ウチで働いてくれている人や近所の牛飼いさん達に、赤いツナギを着てくるよう要請してあった。
 仕事を終え、船が入港する時間。港では、新たに来るジャンベ留学生のために、演奏がされていた。でも、始めてくる人には、自分たちの歓迎のために演奏されていると思うだろう?良いタイミングだった。

 残念ながら、子供っぽい俺の作戦は失敗し、学生さん達には俺がすぐに判ってしまったそうだ。
彼らが来るので、漁師さんに魚を注文してあった。漁の状況を聞いたら、商売としては不漁だが、俺らの注文にはピッタリの魚が捕れたそうだ。
 頭脳明晰な学生さん達には、片付けが苦手な俺に変わって、部屋の整理をしてもらった。すると、豚でもなく大がかりな作業の後に、部屋は綺麗に整理され、彼らの寝るスペースも確保された。素晴らしい(^O^)/
 着替えてもらい、牛舎に行く。真面目なんだね。どんな仕事も、丁寧だ。
 漁師さんからは、イソマグロを購入。解体に挑戦したいと言うことだったので、俺は助言したり手伝ったり・・・。初めてにしては、ほとんど無駄を出さずに、5枚降ろしが完成した。マグロと名がついているが、赤味というより、白身に近いピンク色だ。回遊性のマグロとは違うらしい。
 一冊だけ刺身にして、アラの潮汁と兜焼きを作った。
 刺身は新鮮すぎるかと思ったが、薄く切ったので、堅すぎずちょうど良かった。熟成は進んでいないので、さっぱりした味だが、思いの外美味しく好評だった。
 潮汁も、良い出しが出て美味かったし、新しいオーブンレンジで作った兜焼きは、若い二人に大好評!俺が箸を出す隙がほとんどなく、綺麗に平らげられてしまった。