敷きワラ確保?

島では、東風が吹き下ろすと、硫黄岳の煙の匂いがする。人によっては、全く気がつかない事も多いが、敏感な人はノドを腫らすそうだ。
 今朝は、異様な臭いで目が覚め、ゴロウが粗相したかと思った。しかし、それにしては微かだ。朝飯前の牛舎に行く途中、煙が吹き下ろしているのを発見。硫黄の匂いだったようだ。
 出産は、まだだった。飼槽を掃除し、配合飼料を与える。
 『福栄』がちょうど良いところにいたので、離乳して部屋に入れた。普通は動揺するのだが、全然平気でエサをモリモリ食べた。
 二組ずつ部屋に入れている所で、血便と泥状便があった。コクシジュウムだ。同一エリアにいる4頭の子牛に、バイコックスを飲ませた。まだ、全員元気なので、すぐに良くなるだろう。
 腹が減ったので、一旦家に帰る。

 このところ、天気予報には雨マークが着くことがある。雨が降るのなら、牧草の種を撒こうと思うのだが、イマイチ信用できなくて先延ばしにしている。そして、危惧したとおり、雨は降らなかった。
 雨が降るのを待っているくらいなら、雨が降らなければラッキーな事をすると、ドッチに転んでもハッピーになれる?敷きワラ確保のために、雑草を刈りに行った。灌木やササが混じるので、ブッシュカッターを使う。バッテリーがいかれているので、ブースターケーブルを使って、フォード6610のエンジンをかけ、飛行場に向かう。
 雑草は、凄く繁茂しているところもあるが、裸地化している所もあった。粉砕した雑草を、機械で本当に集められるのか判らないが、かなり広い面積を刈った。集められなくても、肥料になって土を肥やしてくれるから、それで良いのだ。
 クラースのカッティングロールベーラーが、ネット巻きなので集められると思い、共同機械小屋に行ったが、シャッターが錆びて、開かなかった。土砂バケットも中なので、連動スタンチョン前に、土を運ぶことも出来ない。

 念願のオーブンレンジがやって来た。過剰装備との噂もあるが、何でも手作りしないと食べられない島では、意外に役に立つかもしれない。
 大きいので、棚を調整するのに手間取った。