連動スタンチョン復活

 昨日生まれたゆりこは、よく跳ねている。生まれたのが、嬉しくてしょうがないって感じだ。7月市場も閉鎖されることになりそうで、出荷予定の牛が出て行かないので、子牛の収容能力が厳しくなってきた。出産予定の牛も入れなければならないので、ゆりことその母、赤の13番には気の毒だが、黄色の43番と恵太郎親子と同居してもらうことにした。 
 問題になるのは、母親の気性なのだが、幸いどちらも穏やかで助かった。ときどき、ゆりこが黄色の43番の乳首に吸い付こうとするが、やんわりと足で払われていた。
 空いた部屋には、大浦から次の出産予定牛を連れてきた。
 連動スタンチョンの部品を見つけ、大浦放牧地のスタンチョンを復活させた。20頭分のスタンチョンを復活させるのは、意外に面倒くさかった。復活させて判ったのだが、スタンチョン前はぬかるんでおり、足が深く埋まってスタンチョンに首を突っ込むのが大変そうだった。土を運んできて埋めないと、このままでは使いにくい。
 久しぶりに、牛が二頭発情していた。周りがおかしいのだが、前回『金幸福』を着けて留まらなかったようだ。また金幸福を着けようと思ったら、あまり在庫が無さそうだった。

 急いで仕事をすませ、免許の更新に行った。俺と、もう一人のために、鹿児島から船に乗って係官が来てくれたのだ。
 講習が終わったのは6時を過ぎていた。いそいで炊飯器のスイッチを入れて温泉に行き、炊けた頃に帰ってきて、ゴーヤチャンプルを作って食べる。
 作らないと、食べる物がないのだが、たまには食事処があったら良いなと思う。飯も、5合炊きの炊飯器で、毎食一合ずつ炊いている。電子レンジが無いから仕方ないのだが、チョビット炊いても、あまり上手には炊けない。