今朝も、暗いうちに目が覚め、だんだん明るくなる空をベッドから眺めていた。
 ゴロウもカイトも、部屋の中に入りたいのだが、戸が開いているのに廊下の段ボールの上で寝ている。彼らは、俺との約束を守ることで、何時も俺と一緒に居ることが出来るのだ。
 港に行ったら、漁から帰った船は、一隻しかいなかった。覗いてみたら、伊勢エビが沢山かかっているのに、魚はタテジマキンチャクダイのような魚が二匹だけだった。海が荒れた日の翌日は、時間が経って魚が腐ってしまうことが多いのに・・・。巨大な南方系の伊勢エビもかかっていた。キロ単価は安くなるが、普段食べ慣れていない人には、味の違いは判らないそうだ。
 このへんの魚事情について、いろいろ質問した。港に、伊勢エビを狙った釣りや、アナゴ、カメノテを捕ってはいけないと書かれている。伊勢エビを捕ってはいけないというのは、全国共通で理解できるが、アナゴ???と思ったら、このへんにいるクロアナゴ(体長1mくらい)は、誰も食べないらしい。俺は、神奈川で何度も捕ったことがあるが、揚げると美味しかった記憶があるが・・・。ここで言うアナゴは、どうやら貝の一種らしい。

 昨日はラップする暇がなかった。生乾きのロールは、良い匂いからちょっとむせる匂いに変化しつつあった。熱を持ち始めているのだ。
 ワンマンのラッピングマシンをフォードに取り付けてみた。説明書はない。
・・・動かない・・・動かない・・・動いた・・・でも止まった・・・動かない・・・
 諦めた。

 緩く巻いたバラ芯のロールは、内部の水分が放出されやすく、俺がモタモタしている間に、けっこう乾草になってしまったようだ。
 北海道で俺が使っていたロールベーラーは、芯を堅く巻くタイプだったので、本当にパリパリになるまで乾かさないと、芯が黴びてしまった。これは良い♡
 この草は、どの牛もとても良く食べる。三番草も伸びたので、刈り取って乾草にしようかな。

 発情観察に行った。昨日、牛を呼んだ後ちゃんとエサをやったので、今日は集まりが良かった。小屋下の黄色の31番と、黒崎放牧地の青の17番が、発情していた。
 放牧地には、アマサギやアカガシラサギなどが居た。

 小屋下のエサ場前は、コンクリート敷きである。だが、大量のフンでぬかるみ、足を取られる。ボブキャットで、掃除することにした。七杯ぐらいあったかな?予想以上に、量が多かった。
 近所の若い畜産家が、彼女を連れて遊びに来た。ウムウム!なるほど、自慢したくなるような彼女だった。頑張れよぉ!

 出産予定日を過ぎた黄色の12番を、牛舎に入れた。
 種付けは、平茂勝←上高福には、『金幸福』。平茂勝←金幸には、『北平安』を着けた。
 頭数が多いと、種付けの練習をするチャンスが多くて良い。牛によって、子宮口が深すぎて上手く掴めなかったり、穴に器具が入りにくかったり。早く自立できるよう、頑張らなければならない。