首輪

 今日の気温は、3〜5℃。作業すると、かなり汗をかく。雪解けも、一気に進んだ。
 ゴロウとカイトに、電話番号と名前を書いた首輪をつけた。引っ越しの移動中、リードロープが無いと困るし、はぐれたときの連絡先が無いと、やはり不安だ。牛舎まで、ゴロウにリードロープを着けて歩いた。最初は、動きを制限するロープに困惑していたが、10mほど歩いたら俺の脇ピッタリのところを、俺の歩く速度に合わせて歩けるようになった。いいぞぉ!
 ひたすら、引っ越し準備の日だった。意外と進まないものだ。
 ここで、不安がいくつかある。
 一つは、羊のココアが南国の夏に耐えられないだろうということ。山羊でさえ、日向に数時間繋いでおくと、熱射病で死んでしまう。濃密な羊毛で包まれたココアは、連れて行くこと自体が拷問だ。どうするかな〜〜〜?
 二つめは、黒豚ローズがハイラックスの荷台に大人しく乗ってくれるか?勿論、柵を着けて飛び出さないようにするが、自分で乗ってくれないと、持ち上げて乗せることなんて不可能だ。すべての準備が終わって、乗らずに逃げ回られたら、途方に暮れてしまうだろう。
 三つめは、ソックスのホルターブレーキングがまだ出来ていないこと。先日、上手く丸馬場内に誘い込むことが出来たのだが、閂がちゃんとかかっていなかったので、風邪で扉がちょっと開いてしまい、追われたビクターは隙間から逃げてしまった。ブレーキングが出来ていない馬は、トラックに乗せたり、長距離輸送なんて無理である。
 うぅぅっ。