子牛の搬送

 哺乳子牛たちに、最後のミルクをやった。昨日売買が決まった子牛も含めて、良く育っていると思うのだが・・・。
 相変わらず、いろいろ来客がある。
 機械も、ほぼ全部決まりそうだ。ラッピングマシンも、行き先が決まった。モアコンディショナーも、欲しい人が3人もいるから、希望価格を下げれば、行き先は決まるだろう。シリンダーカッターも、ストーブと一緒に引き取られることになった。
 俺にもちょっとはお人好しなところがあり、機械の行き先を決めるに当たって、金額よりその機械を必要としている人と思う人に、優先的に声をかけてきた。俺は、雑品のような機械で苦労したから、機械が無くて(古くて)苦労している人には、つい同情してしまう。本当は、引っ越し後の資金を確保しなければならないから、もっと真面目に売らなければならないのだが(^^ゞ お金の計算は、とても苦手だ。
 機械と言えば、売買は決まったのに、転出する日まで使わせて貰っているクボタM7950DTの調子が悪くて、焦っていた。右前のタイヤ軸あたりから、パキッと音がするようになり、その頻度が上がってきた。中のギアが破損したのなら10万円ほどの修理費がかかる。ぅぅぅ。頂いたお金を返して・・・。
 機械を取りに来た人と話しているうちに、原因は何だろうという話になり、見てもらったら、リムを固定しているネジがゆるみ、ずれるときにしていた音だった。ネジを締めただけで治った(^^ゞ
 大型の家畜運搬車が、売買契約の済んだ子牛を連れに来た。セリナとこゆきも一緒だ。
 いつも従順なセリナは、今日ばかりはなぜか抵抗した。俺の態度に、何か感じる物があったのだろうか?みんななつっこい牛なので、積むのは楽だった。
子牛が半分居なくなった牛舎には、とても寂しげな雰囲気が漂っていた。