たとえ寝坊した朝でも、出勤時は必ず地下室に寄り、バケツ一杯のジャガイモを用意する。ローズのところに行くのだが、しばしばポパイとソックスに襲撃される。凍結した下り坂の道を、馬に追い立てられながら歩くのは、あまり気分良くない。事故を防ぐために、何個かのジャガイモを与える。
 今年のローズは、良く太っていて、背中が広い。イモの他に、バケツ一杯の米ぬかも与えている。でも、十分な量だと思っていたジャガイモは、最近ちょっと心許なくなってきた。エサの主体を、米ぬかに移行するか?
 ずっと氷点下の真冬日だが、強烈な冷え込みではないので、油断している。水道を水落した後、息を吹き込んで管内の水を完全に出し切るのだが、昨夜の作業が不完全で、湯沸かし器側の水道が凍っていた。これを溶かすガスバーナーに点火するためには、まず石油ストーブに火をつけ、バーナーやボンベを暖めなければならない。北国での生活は、意外に面倒くさいのだ。
 モモコの発情は、思ったより芳しくない。大子牛のところに入れてみたが、誰も乗っかろうとしなかった。この日のために、ビタミン剤を与えて発情を良くする工夫はしてきた。でも、良い発情でないと、受精卵移植は勿体なくてやれないのだ。一回見送っても、受精卵を無駄にしない方が、経済的には合うかな。一旦、放牧地に放してみた。
 ロールを運んだときに観察したが、モモコに乗っかろうとする牛はいなかった。また20日後に挑戦しよう。
 晴れ間が出ると、馬達は昨日の写真のように、丘を登る。北山採草地に行って走っているが、早めに柵を作り直して、採草地を保護しよう。