困った子煩悩 冷え込み−13℃

 今日は、出荷だ。ぬくもりが恋しいベッドを離れ、急いで着替える。水もお湯も出ない。
 牛舎に行ったら、−13℃まで下がっていた。この冬一番の冷え込みだ。この温度だと、あっという間に水道も凍ってしまうので、ストーブを着けた。と言っても、3℃ほど上がるだけなのだが・・・。でも、精神的にはずいぶん楽になる。
 出荷の日は、まず大子牛に切り草と混ぜたエサをやり、食べ終わるのを待つ間に他の子牛の世話をする。今日は、水桶の氷を取り除くのに時間がかかった。
 リロと元九郎に、2回目のミルクをやったのだが、上手く飲めなくて難航した。濡れた手でミルクをやっていると、手が切れそうになるのだ。
 しかも、リロの母親アキコは、娘に会いたくて電気牧柵を乗り越えやって来て、窓ガラスも割ってしまった。仕事を増やすなよ〜!アキコは、毎年冬に子を産み、毎年雪に埋まりかけた牧柵を乗り越え、牛舎を襲撃している。子煩悩なのだが、その突進力には困ってしまう。隅っこのスタンチョンに繋いだ。五月蝿いけど・・・。
 エサを食べ終え、水を飲んだところで、瓜四郎と綾五郎をスタンチョンに繋ぎ、ブラッシングした。直前になってブラッシングしても、あまり綺麗にはならない。出荷用のモクシに替え、麻ロープを結びつけた。高く売れてくれよぉ!
 タエ(福栄)が発情していた。午後からセリナへの受精卵移植があるので、一応繋いだ。

 あまり寒いと、仕事も大変だ。トラクターで牧草を運んでやったが、−13℃の風速10mを超える風は、痛かった(T_T)/~~~  でも、牛も馬も嬉しそうだった。
 セリナは、それほど良い黄体ではなかったが、Aランクの受精卵を移植した。タエは、産後間もないので、今回は見送った。
 配管が凍って、シャワーを浴びられない。