ブリザード

 今朝は、-6℃。気温は日中に向け、下がっていった。
 だんだん吹雪になって、三連部屋に吹き込み始めた。両脇の部屋は、一応対策済なのだが、真ん中の部屋はトタンが割れていて、吹き込み放題だった。敷きワラを交換した後、本格的に修理して、扉を着ける準備をした。
 吹雪がひどくなったので、扉まで作業が進まなかったが、吹き込みが無くなったので、子牛は気持ちよさそうだった。
 親牛に乾草ロールを運んでやろうと思ったが、あまりに吹雪が強く、断念した。牛達も、踏み込み牛舎内に避難していた。

 馬達は、最近俺を見かけると、追ってくるようになった。配合飼料がもらいたいのだ。走って逃げるが、すぐに追いつかれてしまう。
 捕まったら、一つかみずつ雪の上に置いてやる。食べ残しは、ゴロウとカイトが拾って食べているが、それでも残った物は、カケスがやってきて食べる。
 ソックスの足跡は、ゴロウの物より小さい。体は、相当大きくなったが・・・。
 夜になり、気温はさらに下がって−8℃。牛舎帰りの俺を追いかけてきたポパイが、咳をしたので、馬着を着せた。彼は、肺炎を患ったことがあるので、気をつけてやらなければならない。毛づやは良いんだけどね。
 田舎から送られてきた干し柿に夢中である。子供の頃、ベランダで干してある柿を、よく盗み食いしたものだ。完全に堅く乾いた物より、ちょっと柔らかい物が俺の好みで、お店では売っていない。何十年ぶりかで食べ、懐かしかった。