yonemiki2009-12-18

 いつもは俺と一緒に出勤するカイトだが、今朝は早朝から出勤して行った。監視カメラで見たら、ゴロウと一緒に牛舎に行き、胎盤を食べていた。よく判ってらっしゃる。
 生後間もない浪五郎は、ミルクを飲まずにせっせとエサを食べている。このくらいの子が、遊びでエサをつまむことはあるのだが、まとまった量を真剣に食べるのは見たことがない。腹が減っているのかと思い、急いでミルクを作ったのに、朝は飲まなかった。よく判らない子牛だ。
 ハルカとセリナは、毎朝放牧地に出しているが、小屋の切れ目より先には行けない。時期も悪いが、用心深いのだ。ハルカは、モモカの娘なのに、なかなか扱いづらい。血統も体格も体型も、申し分ないのだが・・・。
 今日は、よく降る。あっという間に20cmほど新たに積もった。ポパイが、雪煙を上げて走り回っていた。群に子馬がいると、活気があって良い。
 ニシンの飯寿司をいただいた。美味いんだこれが・・・。
 片山右京が、富士山で遭難したそうな。自分の体験と重なった。
 俺も、12月の富士山に登り、山頂に泊まったことがあるが、怖いのは突然襲ってくる突風だ。歩いていると、吹き倒される程強い。テントを張ろうとしたとき、男二人が死にものぐるいでつかんでいるテントを、もぎ取って空高く舞上げられてしまった。友人は諦めたが、俺はそのテントを諦めきれず(友人が買ったばかりで、無くなったら俺も半分出すべきかと思って!)、ピッケルを持ってそれを追いかけ9合目まで駆け下りて捕まえた。蒼氷の時期なら、滑落して死んでいる行為だ。テントが絶対飛ばされないように、大きな石に紐をしばりつけ、それを雪に掘った穴に埋め、水をかけて凍らせた。寝ている二人の下を、風が通り抜けた。
 -25℃くらいでも、体力が充実していて風がなければ、全然寒くない。でも、富士山の風は、冷たくて猛烈に痛かった記憶がある。ずいぶん昔の話だが・・・。