去勢手術 出産

 モモカ(北国7の8←安平)は、産みたいのを必死に我慢しているようだ。外部兆候は、いつ生まれてもおかしくない。でも、冷え込んだ日に出産すると、子牛の命が危ない。
 急激な冷え込みに驚いていた子牛たちだったが、若干の寒気のゆるみもあるが、寒さになれてきたようだ。
 光三郎と百五郎は、10日前の去勢手術の時は、まだ睾丸が小さくて手術をためらった。たった10日で、結構大きくなるものだ。
 早速、陰嚢周辺をブラッシングで綺麗にした。俺は、いつも一人で手術をするのだが、押さえる人がいないと、陰嚢を一刀両断するのが難しい。動くので、一気に切ろうとすると、足に怪我をさせる可能性が高いのだ。百五郎は、俺がカッターを構えて切ろうとする瞬間が判るようで、その直前に回し蹴りをしてきた。
 でも、難航したわりには、綺麗に手術が出来て良かった。
 去勢手術をした2頭だが、ちゃんと食欲もあった。ミルクを自発的に飲めなくなっていた浪五郎だが、朝ミルクを抜いたので、夕方にはちゃんと飲めた。もっと欲しいと言っていたが、調子に乗ってやると、明日の朝また飲めなくなってしまう。
 帰ろうとしたら、モモカが産気づいた。
 敷きワラをたっぷり用意し、一旦飯に帰る。好物の水炊きを食べながら監視カメラを見ていたら、さっさと前足が出てきた。車で急行!素手で引っ張ったがビクともしなかったので、産科チェーンを使って、全体重をかけ引っ張った。出てきたのは、大きな雌だった。名前は・・・『めぐみ』(百合茂)かな?雄子牛連続誕生記録は、7でストップだ。
 モモカに舐めさせたあと、一旦家に連れ帰る。ストーブの前で体を擦り、まず人工初乳を飲ませてから、飯の残りを食った。メグミは、とても元気が良く、部屋中を跳ね回っていた。牛衣を2枚重ねして、牛舎に連れ帰った。カイロを貼り付け、モモカに乳首に吸い付いたのを確認してから、家に帰った。